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コースにある石庭

コースにある石庭

「東建多度カントリークラブ・名古屋」(三重県桑名市多度町)は、養老山地南部にある自然豊かなゴルフ場です。「JGTO」(日本ゴルフツアー機構)や「JLPGA」(日本女子プロゴルフ協会)の両団体から、優良コースの認定を受けており、JAPANゴルフツアー開幕戦である「東建ホームメイトカップ」の舞台としても知られています。自然豊かな環境に恵まれたコース内には、様々な日本庭園が存在。なかでも「石庭」(せきてい/いしにわ)は、コースの風景に調和しながらも独自の雰囲気を放っています。本記事では、東建多度カントリークラブ・名古屋の石庭についてご紹介しましょう。

石庭とは

枯山水

石庭とは、日本庭園のうち、主に石や砂などで作られた和風の庭のことです。水を用いずに岩や石、砂で自然の風景を表現する「枯山水」(かれさんすい)のひとつとされ、大きな石を山に、小さな石を島や舟に見立てて、自然を表しています。

石庭の起源は、奈良時代頃と言われていますが、この頃はまだ、庭の片隅にわずかな「石組」(いしぐみ:庭園に石を組み合わせて配置すること)が作られる程度でした。

鎌倉時代になると、禅宗が日本に伝わり、仏教的な教えや宗教観を表すために、禅宗の寺院では本格的な石組が作られるようになります。この時代では、庭園そのものが、宗教的な空間として重要視され、石庭の基礎が徐々に作られていきました。

やがて、室町時代に入り、日本庭園文化は黄金期を迎えます。中国から渡ってきた「山水画」(さんすいが:山岳や河水など風景を題材に描いた作品)の影響を受け、自然の景観を象徴的に再現する手法が庭園設計に取り入れられるように。
そして、枯山水が庭園形式として確立され、その中でも石庭が発展したのです。

代表的な石庭には、室町時代後期に造られた「龍安寺」(りょうあんじ:京都市右京区)の石庭が挙げられます。

東建多度カントリークラブ・
名古屋で見られる石庭

野面灯籠

13H 碧層庵と池泉回遊式庭園

13H 碧層庵と池泉回遊式庭園

「東建多度カントリークラブ・名古屋」の開所時の庭園工事は、日本全国で庭園を手掛けている「岩城造園」(いわきぞうえん)が設計・施工しています。岩城造園は、1939年(昭和14年)、東京に設立された「岩城庭園研究所」を前身とする、長い歴史を持つ造園会社です。

そして、東建コーポレーション株式会社によるコース取得後、東建多度カントリークラブ・名古屋の庭園は、「池泉回遊式庭園」(ちせんかいゆうしきていえん:池の周囲を巡りながら鑑賞する庭園)を目指して、改修設計や追加設計が進められています。もっとも美しいとされる13番ホールでは、灯籠を巧みに配置。さらに、池泉回遊式庭園の魅力を引き立てているのが、「三重・桑名の金閣寺」として親しまれている2階建ての茶店「碧層庵」(へきそうあん)です。日本庭園の伝統的な美しさを取り入れた優雅な佇まいは、特別なひとときをもたらします。

東建多度カントリークラブ・名古屋は、池泉回遊式庭園以外にも、様々な石庭が点在。ここでは、代表的な石庭をご紹介しましょう。

1H 石庭と野面灯籠

1H 石庭と野面灯籠

1H 石庭と野面灯籠

1H 野面灯籠

1H 野面灯籠

東建多度カントリークラブ・名古屋の1番ホールには、高さ約3mの「野面灯籠」(のづらとうろう)と黒色の「景石」(けいせき:日本庭園の主要な部分に置く自然石)が見事に調和した石庭があります。野面灯籠は、人工的な加工を最小限に抑えながら、石の形状を巧みに組み合わせて作られた灯籠です。そこへ、重厚感のある黒景石を置くことで、石庭全体に静けさと深みを与えることができます。

1H 十三重の塔と石庭

1H 十三重の塔と石庭

1H庭園と石灯籠

1H庭園と石灯籠

1番ホールには、他にも十三重の塔や石灯籠などを配置。散策しながら、美しい光景を堪能することもおすすめです。

4H 石橋庭園

4H 石橋庭園

4H 石橋庭園

東建多度カントリークラブ・名古屋の4番ホールにある石橋庭園は、巧みなデザインと調和の取れた景観が特徴です。この石橋は、1枚の石を6枚に切り分け、それぞれ高低差を持たせて配置しています。これによって視覚的な奥行きを作り出すことが可能になります。さらに、石橋の4隅には、黒色の「立石」(たていし)と「橋挟み」が据えられています。
黒色の石は非常に珍しく、深い色合いと質感が庭園全体に引き締まった印象を与えているのです。

5H 数寄屋造りの茶店とつくばい

5H 数寄屋造りの茶店とつくばい

5H 数寄屋造りの茶店とつくばい

5H 雪見灯籠

5H 雪見灯籠

東建多度カントリークラブ・名古屋の5番ホールには、「数寄屋造り」(すきやづくり:茶室建築の手法を取り入れた日本独自の住宅様式)の茶店が設けられており、茶店の前には、石庭が広がっています。この石庭には、大きなつくばいや役石、水鉢、「活込灯籠」(いけこみとうろう)、「雪見灯籠」(ゆきみとうろう)などが配置されていることが特徴です。

7H 枯山水庭園

7H 枯山水庭園

7H 枯山水庭園

東建多度カントリークラブ・名古屋の7番ホール(カート道沿い)には、日本の伝統美を見事に再現した枯山水があります。この枯山水に使用されている白砂利は、鳥取県から取り寄せた貴重なもの。その美しい輝きが、庭園全体の品格を高めています。

7H 雪見灯籠

7H 雪見灯籠

また、枯山水のなかには、4脚の雪見灯籠をはじめ、高さ約2.5mの「宮前灯籠」や大小の「庭石」(にわいし)をバランスよく配置。さらに石庭を彩る「植栽」として、ツツジやサツキ、仕立てられた松が配されており、季節ごとに鮮やかな色彩を添えていることも、この石庭の魅力です。

7H 崩れ積み

7H 崩れ積み

枯山水のすぐ隣には、立石と階段を含む、長さ約40m、3段構造の「石積み」があります。この石積みは、自然の石を積み上げ、石の形状や重心を細かく調整する「崩れ積み」(くずれづみ)を採用しています。
不規則でありながら、均整の取れた石積みは、力強さと美しさを表現しています。

7H 春日灯籠

7H 春日灯籠

石垣の上部には、高さ約5.1mの巨大な「春日灯籠」(かすがとうろう)が置かれていることも大きな特徴です。圧巻の佇まいで、訪れる人々に荘厳な印象を与えます。

8H ティーグラウンド横の石庭

8H ティーグラウンド横の石庭

8H ティーグラウンド横の石庭

8H 六角竿灯籠と伊予青石

8H 六角竿灯籠と伊予青石

東建多度カントリークラブ・名古屋の8番ホール(ティーグラウンド横)に設けられた石庭は、趣のある日本庭園の要素を取り入れた景観が特徴的です。石庭には、高さ約2.5mの「六角竿灯籠」(ろっかくさおとうろう)と呼ばれる竿の長い灯籠を設置。この灯籠は、その名の通り、六角形の形状を持つデザインとなっており、石庭の中でもひときわ目を引く佇まいです。

さらに灯籠の側には、「伊予青石」(いよあおいし)と呼ばれる庭石を配置。伊予青石は、愛媛県で採れる青みがかった石で、独特の模様が和の雰囲気を引き立てているのです。また、石庭には、「足立美術館庭園」(島根県安来市)で使用されている白砂利と同じものが用いられています。

8H グリーン奥の石庭

8H グリーン奥の石庭

8H グリーン奥の石庭

8H グリーン奥の石庭

8H グリーン奥の石庭

グリーン奥に大きな石庭があることも8番ホールの見どころです。黒色の石を使用したこの石庭は、単なる景観としての役割を果たすだけではなく、法面の土留めとしての役割があります。また、石積上段の平場に観覧席となる庭園のスペースを設けており、さらに高さ約2.4mの「奥之院灯籠」(おくのいんとうろう)を設置。黒色の石と灯籠が巧みに組み合わさることで、石庭の個性を際立たせています。

13H 崩れ積みの石庭

13H 石庭

13H 石庭

13H 石庭

13H 石庭

東建多度カントリークラブ・名古屋の13番ホールには、手入れの行き届いた石積みの石庭があります。重量感のある黒景石が自然の風景になじんでいるだけではなく、白砂利が石庭に美しいコントラストを生み出しているのです。また、13番ホールの右手ラフにある約4.3mの石垣も特徴のひとつ。この石垣は、崩れ積みを用いることで、高い耐久性と美しい外観を両立することができます。

13H 崩れ積みの石積みと奥之院灯籠

13H 崩れ積みの石積みと奥之院灯籠

すぐ側には、「大阪城」の石垣と同質材料である「六甲山本御影石」を使用した、高さ約4.8mの巨大な奥之院灯籠を設置。このように石庭と灯籠の調和が独特の景観を演出し、東建多度カントリークラブ・名古屋の魅力をさらに引き立てているのです。

火水風別館 石庭

進入路前の庭園

進入路前の庭園

東建多度カントリークラブ・名古屋の「火水風別館」には、黒色の立石と「見ざる、言わざる、聞かざる」の「三猿」が刻まれた石灯籠で構成された石庭があります。特に黒色の立石は、静寂と落ち着きを象徴。日本庭園の美しさを凝縮した趣深い空間を作り出しています。

火水風別館・風水球(御影石)

火水風別館・風水球(御影石)

また、御影石で作られた風水球(回転球)も見どころのひとつです。この風水球は、水の流れによって回る仕組みになっており、自然の力を視覚的に表現。このように石の美しさと水の流れが織りなす動きは、自然と調和した神秘的な風景を生み出しています。

16H 黒景石と石庭

16H 黒景石と石庭

16H 黒景石と石庭

東建多度カントリークラブ・名古屋の16番ホールには、池があり、大きな黒景石が置かれています。この黒景石は、岐阜県の谷汲(たにぐみ)で採れた変成岩(へんせいがん:火成岩や堆積岩などが変成してできた岩石)で、全国的にも珍しい景石です。

16H 石球(御影石)

16H 石球(御影石)

池には、御影石で造られた石球を設置。水面の高さを巧みに調整することで、球体が浮かんでいるような印象を与えています。光の加減によって、石球や黒景石の影が池の水面に映っている様子は、幻想的な美しさを生み出し、訪れる人々を魅了しているのです。

16H 滝と黒景石

16H 滝と黒景石

また、滝の中でも比較的、勾配が緩やかな3ヵ所に水を溜める構造を設け、水が落ちる様子を楽しめるよう工夫されています。高低差を活かして石を配置することで、水が石にあたる心地よい音が響く仕組みです。これによって、カート道から眺める景色とともに、川の近くにいるような自然の雰囲気を演出。視覚と聴覚の両面からリラックスできる空間を提供しています。

16H 春日灯籠

16H 春日灯籠

池の側には「蘭渓灯籠」(らんけいとうろう)や雪見灯籠、春日灯籠を配置。特に春日灯籠は、約4.8m(約16尺)にも及ぶ大きな灯籠で、その威風堂々たる姿が目を引きます。16番ホールを回る際には、黒景石の石庭や美しい灯籠の景観を楽しむこともおすすめです。

18H 石庭

18H 崩れ積みの石庭

18H 崩れ積みの石庭

18H 水鉢と小型春日灯籠

18H 水鉢と小型春日灯籠

18番ホールの石庭は、江戸時代の「大名庭園」を思わせる風格を備えています。石庭には、崩れ積みの技法を採用。黒色、赤色、青色など異なる色彩の石を組み合わせることで、石庭全体に豊かな表情を与えます。
上段の平場には、小型春日灯籠や水鉢、役石を配置。これらの格式を感じさせる要素が加わり、石庭の風情をさらに高めています。

18H 枯山水

18H 枯山水

さらに石庭には、枯山水が配されており、白砂で流れ落ちる川を表現。大小様々な石が巧みに配置され、白砂とともに、静けさを生み出しています。石と砂が織りなす枯山水の景観は、庭園ならではの美しさを際立たせ、落ち着いた雰囲気を感じさせる仕上がりとなっているのです。

まとめ

本記事では、東建多度カントリークラブ・名古屋の石庭について解説しました。東建多度カントリークラブ・名古屋は、ゴルフ場としての魅力はもちろん、石庭をはじめとする景観の美しさにも、細やかなこだわりが感じられる空間です。なかでも石庭は、周囲の自然と美しく調和しながら、独自の存在感を放ち、訪れる人々に深い印象を与えます。プレーの合間に石庭の佇まいを眺めることで、日本の伝統美や静かな自然の魅力をより深く味わうことができるのです。