かの昔、欧州人のマルコポーロは、
遥東方に浮かぶ、小さな島国を
『黄金の国・ジパング』
と書き記しました 〜東方見聞録〜
現在より遡る事、約1,000年、時は平安末期
京の都では、公卿が華やかな暮らしを謳歌し、
武士はまだその政治的実権は乏しいものの
徐々に台頭し始めた時代。
現在の東北地方がまだ確たる国の名前も無く、
奥州・出羽と地域的な名で呼ばれていた頃の話。
後に、奥州にて絶大な富と権力にて、栄華を誇った
奥州藤原氏の始祖となった
“藤原経清” (ふじわらのつねきよ)と当時、奥州(奥六郡)
を支配していた安部一族、其の富を我が物にせんと、
奥州の支配を狙った、後に鎌倉幕府を開く事になる、
“源頼朝”の先祖・“源頼義”との争い『前九年の役』
を描いたのが、炎立つ 〜第一部 北の埋み火〜です。
当時奥州地方には、多数の金山があり、其の産出量
は莫大なもので、安部の一族は其の金のにより、
密かに宋(当時の中国)との貿易や、国の中央(京の都)
との取引等により、禁裏(朝廷)も一目置かざるを得ない
程の、財力・軍事力を保有していました。
安部氏はその金の力により、奥州を朝廷の力の及ばぬ
“独立国家”にする事を理想として、其の日まで、力を
蓄える為に、表面上は朝廷に従っていましたが、時の
陸奥の守(源頼義)はその財力を我が物とする為に
策略を仕掛け、安部氏に戦いを挑むのです。
藤原経清はもともと、朝廷側の役人で、奥州・陸奥守
を補佐する役職でしたが、縁あって安部一族の娘を娶り、
また、源頼義のその私欲の為に安部氏を滅ぼし、奥州
の富を独占しようとする方針に嫌気がさし、源頼義を裏
切り安部氏と共に朝廷軍(源頼義)と戦います。
結果としては、安部の一族は、同じ奥州・出羽の有力
豪族である清原氏の力を借りた、朝廷軍との戦に負け
安部の一族及び、藤原経清は討死・処刑されてしまい、
奥州の実権は安部氏から清原氏に移ります。
しかしながら、藤原経清の息子(清衡)は清原の一族
の中で生き延び、復讐の炎を燃え上がらせて行くの
です。
この経清の子、清衡こそが、奥州藤原氏の初代となる
ですが、それは第二部の話です。
歴史的には、馴染みの薄い時代を取り上げた物語です
が、それ故に面白い事もあります。
今から20年前の大河ドラマで、その7年前に同じく
大河ドラマ『独眼竜正宗』にて主演を演じました、
渡辺謙さんの2度目の大河ドラマ主演作品です。
大河ドラマでは稀有な三部構成であり、一部の藤原経清
と、三部の藤原泰衡を演じています。
ちなみに、二部の主役・藤原清衡は、村上弘明さんです。
秋風の薫りが、少しずつ濃くなりつつある今日この頃
黄昏時に夕陽を浴びた雲が “炎(ほむら)”
の如きに見えます。
8月も今日が最後、今年は去り行く夏を惜しむ暇も
無い程に、秋の訪れが早い気がしますね。
9月はゴルフをプレーするには絶好のシーズンです。
是非とも、東建多度カントリークラブ・名古屋へ足を
お運び下さいます様、お願い申し上げます。
コース管理課・早川でした。
★★★ ご来場をお待ちしております。 ★★★
